一般鋼製手術器械の基本メンテナンス
簡易油抜きの方法 |
洗剤について |
サビ除去と熱ヤケ |
ハサミのバリ発生時の注意点
新品器材の初回洗浄処理についての報告書PDF |
その他(簡易メンテナンス等)
新品の器具を使用する前に行って頂きたい作業について
新品の一般鋼製手術器械(ステンレス製)には、器具を保護するために少量の工業用油がついた状態で出荷されています。
洗浄のみで滅菌(高温状態)処理を行いますと、器具が茶色っぽく変色した熱ヤケ(熱変性)という状態になりますのでご注意下さい。
その状態のままご使用を続けますと、熱ヤケを落とすことが難しくなり、器具を痛めてしまいます。
そのため、新品器具のご使用前には「油抜き作業」を行って下さい。
この作業を行うことで、不動態被膜が形成され錆びにくい状態を保つことができます。
※器具を滅菌しない場合、この作業は不要です。
潤滑油の必要性について
器具の可動部分(剪刀のネジ部、鉗子のボックス部や開創器の関節等)の動きを円滑にするには、医療用水溶性潤滑油が必要です。
こちらは防錆効果もありますので、洗浄乾燥後に毎回注油することをお勧めいたします。
錆や劣化の予防について
ピンセット、剪刀、鉗子等に使用されているステンレス鋼は耐食性に優れていますが、特定の化学薬品や様々な条件により錆が発生することがあります。
ステンレス鋼の特徴をご理解頂き十分なメンテナンスを行って下さい。
・ 使用後は直ちに洗浄し十分に乾燥させること
・ アルカリ性または酸性の強い化学薬品にさらさないこと
・ もらい錆を防ぐため、錆びた器具と接触させないこと
特に器具の重なっている部分(ボックス部分等)から錆が発生し破損する場合もありますので、ご使用前には器具の動作確認等をしっかりと行って下さい。
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